Novel
□君だけ
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「しっ…潮江」
「んっ…食満」
「いいか?」
食満は潮江の肩を掴み、押し倒そうとしていた。
「聞くなバカタレ」
「お、おう…」
食満は優しく潮江の体を敷いてあった布団の上に倒した。
解いた黒い髪が布団広がり、とても艶やかであった。
それだけで食満は顔を真っ赤に染めてしまう。
「どうした食満?」
「っ…なんでもねーよ」
言葉を遮るように食満は口吸いをした。
(潮江の唇やわらけー…)
食満は柔らかさに興奮し、角度を変え何回も深く口吸いをした。
「っは…けま…くるしいっ…」
余り回数をこなしたことがない潮江は息つぎの仕方がわからず、食満に助けを求めた。
「っ…わりぃ」
顔が真っ赤で、目には涙を浮かべている潮江。
食満は今にも切れそうな理性を繋いだ。
食満は寝巻の間から見えている胸元に手を伸ばし、筋肉のついた柔らかさなんてない体を優しく撫でた。
柔らかさなんてないはずなのに、女性の体より興奮した。