テイルズオブジアビス
□全ての思いが伝わればいいのに
2ページ/2ページ
「ルーク、お前おかしなこと考えてるだろう」
先ほどより声のトーンは高めで、呆れた口調になった。
「!ちっ…違うっつーの!!」
ルークは自分の服の両側の裾をギュット掴んだ。
ガイはコーヒーをテーブルに置いて自分の親指を口にあて、考えるポーズをした。
「う〜んルーク隠し事下手なんだから、早くはいちまえよ」
「コーヒー飲みたい」
「…………へ!!!?」
ガイはびっくりして素っ頓狂な声をだした。その声を聞き、ルークは眉間にシワを寄せてガイを睨んだ。
「ルークお前…コーヒー嫌いじゃないのか?」
「嫌い、すげー苦いっつーの」
ルークはしぶい顔をし、苦さを表現した。
「無理して飲むものでもないだろ?訳をいえよ」
ガイは優しく、甘く、ルークに言い聞かせた。ルークはガイのこの声が苦手だ。ルークは俯いた。
「………………メイドが男はコーヒーくらい飲めねーとカッコ悪いって」
「…ハァ?」
拍子抜けな答えにガイは力の抜けた声を出した。本日二度目。
「そんなこと気にしてたのか?」
呆れ気味にガイは言う。ルークはその言葉にかちんときて、強めに叫んだ。
「っ!俺にとっては重要なんだっつの!!!」
「なんでだ?」
「あ…それ…は…」
(恥ずかし!言えない!!)
言葉に詰まってしまい、ルークはぎゅっと自分の服を掴んだ。ガイはそんなルークを愛おしく思い、ルークの髪に手を絡めた。
「おこらないし、呆れないから言ってみろ、な?」
ルークの耳元で囁く。最終奥義、と言って過言でないほどこうされるのにルークは弱い。
「わかったよ、言うよ」少し息を吸い、ルークは言った
「俺子供だから、少しでも大人の真似すればガイも俺のことちゃんと…その…意識…してくれるかなって思って…」
「ルーク…」
「なんだ…んむっ」
ガイはルークが愛おしすぎて愛おし過ぎて、ルークの唇を奪った。ルークは少し息苦しそうにガイの背中を叩いた。
「ふっぁっ…ぁ…ガイ?」
「余計な心配だよ、俺はそのままのルークが好きだ。ま、背伸びしてるルークも好きだけどな」
「ガイ?」
ガイはふわっとルークを包み込むように、優しく抱きしめた。
「安心しろ俺はいつでもおまえを見てるから」
「ガイ…すっ…すき」
「俺も好きだよルーク」
二人はコーヒーに入れる砂糖の様に甘いキスをした。
@背伸びルーク余裕ガイ
ルークは歳の差を気にしてたら可愛いな