テイルズオブジアビス

□全ての思いが伝わればいいのに
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「……なんです?ルーク様」

先程からルークは目線を外さず、ずっとガイを見ている。

「別に…つーか様つけんな」

悪態をついても、目線は外さない。
ガイは やれやれ といった表情でコーヒーを煎れた。
コーヒーの苦い匂いにルークは顔をしかめた。

「苦い…」

「匂いだけでですか?」

「うっ…うるせーっつーの!ガイのくせに!!」

ガイのくせに、意味のわからない言葉にガイは苦笑し、コーヒーを一口飲んだ。
コーヒーを飲むその姿をルークは眉を下げて、信じられない、と言った表情で見ていた。
そんなルークの行動にガイは痺れをきらした。

「…ルーク様言いたいことがありましたら、どうぞ?」
いつもより声のトーンを低くして言った。
「……」

ルークはガイから初めて目を反らした。ルークの目線はそのまま窓の方へ向けられた。
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