テイルズオブジアビス
□狂オシイ程愛シイ
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草木も眠る丑三つ時。
一人の少年は自分の部屋をあとにした。
−コンコン
少年は自分の部屋から少し離れた、使用人の部屋に来た。
「ルークか?入れよ」
使用人、ガイは慣れたように言い、ドアを開けてルークをいれた。
「ガイ…ごめんな…また夜遅く…」
ルークはガイのベッドに座り、小さな声で謝った。
「気にすんなルーク、また恐い夢みたんだろ?ココアでも飲んで落ち着け」
「うん……」
ルークはコップを両手に持ち、あったかい と言いながら口にはこんだ。
「で?今日は何見たんだ?」
ガイはゆっくりルークの隣に座り、ルークの頭を撫でながら話を聞く。
ルークはとても暖かい気持ちになった。
落ち着いたルークは下を向きつつ、夢を話した。
「今日は…皆に…殺されそうに…なった……!」
「……ルーク…」
ルークが持っているコップは、震えていた。
それを見たガイはルークの肩を包み、耳元で囁いた。
「大丈夫…大丈夫お前は生きてるから…誰にも殺させない」
「ガイ…」
「安心しろルーク…」
ルークは目を閉じ、体をガイにあずけて、再び眠りについた。
あぁ、狂おしいほど愛しいものよ安心しなさい
オマエを殺めるのはこの俺だから
誰にも手は出させないよ
ルーク・・・・