テイルズオブジアビス
□君の声
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君の声が、僕を安らぎにつれていく
「ルーク様、そろそろ就寝のお時間です」
メイドはいつものように、ルークをベットに寝かせ、布団を掛けた。
ルークは嫌がるように布団をはいだ。
「あ〜も〜!うーるせーっつーのっ!!一人で寝れるから出てけっつーの!!」
ルークはおもいっきりメイドに叫んだ。
しかし、叫んだのは今日に始まったことではなかったので、メイドは引きさがらなかった。
嫌気がさしたルークは、先ほど自分の手ではいだ布団を掴み、おもいっきり布団をかぶった。
「これで文句ねーだろ!ウザイから早く出てけっつーの!!!」
布団の中で丸まりながら、篭った声でルークは叫んだ。
―いくら子爵でも、あんまりすぎる我が儘だ
メイドは心の中で呟き、これ以上言うと拗れるだろうと思い、「おやすみなさいませ」と言うと、ルークの部屋を後にした。
ルークはメイドが出ていくのを確認して、ベットから下りて、窓の外を見た。
微かに見える空。暗く、深く、どことなく不安になるが、落ち着く。
ルークはしばし外を眺めていた。
ガイが公爵に頼まれて買い物に行って、早三日。
いつもガイに話をしてもらいながら寝ていたルークは、メイドなんかじゃ眠れなくなっていた。