二人の部屋
□儚い夢の果て
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〜山藍交差する想い〜
『惣右介、イイ子にしとったか?』
『しっかりご飯も作っといたよ重國』
『そうか、惣右介の作るご飯は絶品じゃからのぅ』
『ほ、誉めても何も出ないぞ//////』
『そんなに頬を染めてどうしたんじゃ?(妖笑)』
『あっ、やっ//////』
『もう感じとるのか?』
『あぁあっっ//////』
傍にいた温もりは今はない
『私が天に立つ』
惣右介の思いがけぬ裏切り
『奴の目的は王鍵』
お前がワシに刀を向けるのであれば、ワシは目を覚まさせるだけじゃ
お前が何と言おうがな
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『私が天に立つ』
総隊長、アナタは僕を裏切り者と言うだろう
だけどね、僕はアナタと別れたくなかった
アナタが先に逝ってしまったら、僕は生きた屍になってしまう
だったら
『さようなら、死神の諸君・さようなら旅過の少年』
さようなら重國
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惣右介がいなくなってから、ワシは前以上に惣右介を愛しとることに気付いた
『その時は井上織姫を殺すんじゃ』
何故じゃ?惣右介
何故ワシを連れていってくれなかったのじゃ・・・
『日番谷隊長分かっとるな』
『・・・はい』
この少年も市丸を欲しとる
ならば
“惣右介を正気に戻しとくれ”
紡ぐことを許さぬ喉を呪いたくなった
惣右介が離れていってしまった自分を恨んだ
『尸魂界に戻るんじゃ』
惣右介はワシの手で取り戻す
刀を交えたとしても
命を・・・捨ててでも
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『さぁ、見せてくれウルキオラ。君が現世で見てきたもの全てを』
総隊長
僕を殺してください
アナタに殺されるなら本望だ
『お茶をいれようか』
大好きなアナタが浮竹と京楽ばかりを構っていた頃
心臓が破裂するかと思った
死にたくなった
だけど出来なかった
何故だか分かりますか?総隊長
アナタの傍にいたかったから
でも、もう叶わぬ夢
僕はアナタの敵だ
『井上織姫、君の能力を私のために使うんだ』
『藍染様の仰せのままに』
この女の能力で、あの頃に戻れれば
総隊長が僕だけを見ていた頃に
儚い願いは無常にも交差し
残酷な未来を映し出す
それが運命と言うのなら
迎え入れよう
FIN...