二人の部屋
□勿忘草
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紫の花びらが舞う
君との約束
ずっと傍にいます
【勿忘草】
重國と出逢ったのは流魂街
生活にも困らない、治安も悪くないところだった
死神になど興味なかった
自分の霊力(ちから)など無くなればイイとさえ思った
『君達だけだよ、僕から逃げないのは』
紫色の花を咲かせる彼等に語りかけるのは習慣だった
『皆、僕が怖いんだって』
力がありすぎるって
他の死神になった人たちは恐れられるどころか誇らしげに見送られていた
『僕だって変わらないのに』
『誰じゃ?』
ハッとした
呼吸がしづらい
何?この圧迫される感じは
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