二人の部屋

□白粉花
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キミが望むなら





ボクは笑顔にも






泣き顔にもなれるんだ


















   【白粉花】


















僕が君に恋をして、もう何年経ったのかな

君と出会って、僕は救われた



『重國、僕達の出会いを覚えてる?』

『さて、いつじゃったかの』



重國は照れ屋
時に素直になってくれない


所謂ツンデレ



『重國は意地悪だなぁ』



そんな姿さえも愛しい


分かっているからこそ愛しく思える
こんな何気無い毎日が大好きなんだ




『そんな意地悪を好きになったのは誰じゃ?』

『クス、僕だよ』



ねぇ重國
僕はね、君のためになら何でもする覚悟はあるんだ

だって君は最初で最後に愛した唯一の人




『ねぇ重國…僕が罪を犯したらどうする?やっぱり君は僕を裁く?』



重國
知ってるかい?
その沈黙が何よりもツライってことを




数分の時間が何時間にも思えた



『儂は皆を纏める者として秩序を乱す者は許さぬ』



そうだよね
それでこそ僕が愛した重國だよ



これで何があっても大丈夫


君なら僕を裁いてくれる

莫迦なことをしようとしている僕を許してくれとは言わない



せめて未練なく逝きたい








































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