「用語集」

□現代思想哲学用語集・第2版
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▼え

▽えいきゅうぶん[永久文]
 クワインにおける定常文の下位範疇。真理値が永久に固定した定常文のこと。
(竹尾治一郎「分析哲学入門」140頁)

▽えうだいもにあ[エウダイモニア:eudaemonia]
 アリストテレスが「ニコマコス倫理学」で論じた至上の目的のこと(J.O.アームソン「アリストテレス倫理学入門」19頁)。
「よい人生を送ること」であるとされるが,ここにいう「よい」には,道徳的判断が含まれてはいないことに注意を要する。エウモダニアは,何よりもまず恵まれた人生,最も望ましい人生を意味するのであって,賞賛すべき人生を意味するのではない。アリストテレスによれば,甚だしく醜い者,卑しい生まれの者,友人や子のない者は完全なエウダイモニアを達成することはできないという。


▽えくりちゅーる[エクリチュール:ecriture]
 書くということ、書かれたものを意味するフランス語。
 一般的な用語。
 デリダ等ポストモダン関係を扱ったものにやたら出てくる。なぜ、日本語で書かない!

▽えぴすてーめ[エピステーメ]
 理性的認識、真の知識。ソクラテス、プラトン関係の用語。
(鷲田小彌太「現代思想キイ・ワード辞典」20頁、貫成人「図説・標準哲学史」23頁)。

▽えぴすてもろじー[エピステモロジー]
 科学認識論。科学の方法の批判的検討。
(丸山圭三郎「ソシュールを読む」、「ラルース哲学事典」41頁、貫成人「図説・標準哲学史」192頁)。

▽えぴそーどきおく[エピソード記憶]
 個人的経験に関する記憶で時間的,空間的情報を伴った記憶。
厳島行雄・羽生和紀「ベーシック心理学」97頁)

▽えぽけー[エポケー]
 主観(意識)と客観(意識の対象である外部的世界)があるという前提を取り払って、考えようとする態度(08.5.16)。
 フッサール現象学において特に用いられる。

▽えれあがくは[エレア学派]
 古代ギリシアの哲学の一派で,存在と生成の関係について,存在を重要視する一派のこと。
 エレアは,イタリア西海岸のイオニアの植民地のこと。
 代表的な者として,クセノスパネス,パルメニデス,ゼノン,メリッソス等がいる。
(岩崎茂雄「西洋哲学史」15頁)

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