「日誌撰集」
□法曹関係小論集
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「弁護士バッジ=菊の紋章?」
先日,元裁判官の大野博昭弁護士のHPが参考になったので,ほかにも面白い話があるのではないかと思って,「元裁判官 弁護士」で検索をかけてみました。
そこで,「民主法律家協会」のHP中の「元裁判官のリレートーク」というコンテンツに至りました。
書いていたのは,埼玉県弁護士会の北澤貞男先生。
「先生,こんなのを書いていたんだ」などと感慨を抱きつつ,読んでみました。
2005年に裁判官を退官された後,弁護士登録をしたときの話で
日弁連の承認は,2月17日の常議員会であったと薄々聞いた。その後,バッジを受け取った。桐の小箱に入った菊の紋章で真ん中の筒状花部分に天秤が描かれており……
というところまで読んだところで
バッジ……菊の紋章!?
以前から,弁護士バッジは,天皇家の紋であるところの
菊の紋章
を模したものではないか,と思っていたのですが,経緯的には,やはりそうなのかなと思いました。
弁護士バッジは,日弁連のHPでも,「ひまわりの中央に天秤を配したもの」とされているのですが
@ひまわりにしては中央部分の円が小さすぎる。
ひまわりなら,周りの花弁の方が小さくなるはず。
A中央の天秤をなくすと菊紋そっくり。
B花弁の枚数も16枚で菊紋と同じ。
C裁判官と検察官にもバッジがあるところ,裁判官のものは,八たの鏡,検察官のものは,旭日をベースにしていることからすると,弁護士のそれも,皇室との関連があると考えるのが自然。
などと考えて,ルーツは,菊の紋章であり,日弁連内の保守的な勢力の力が弱まった結果,皇室色をなくすため,あえて,ルーツに関する説明を変えたと読んでいたのですが,どうなのでしょうか。
適当な文献のあてもありませんし,ネットで検索をかけても,弁護士バッジのデザインが決定した経緯に関する資料が出てこないので分かりません。