二次創作駄文

□背中
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アニキが死んだ…。
それでも時間は何もなかったかのように動き続けている。

あんなに止まらなかった涙も、今はもう出なくなってしまっていた。
それなのに、心に開いた穴は埋まるどころか縮まることもない。

どうしたらこの穴は消えるのかな…。

どんなに悲しくなったって、どんなに謝りたくったって、この気持ちも言葉も届かない。
前を向くための背中はもう失われてしまったのに。


――時間は無情に過ぎていく。


いつか、この足で進み出すことができるのだろうか…。


今はまだ、先は見えない。
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