Short Story Byツバメ

□言うなれば彼は雨
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朝、私が学校に来て席に座ると、隣から、また雨だったという声が聞こえた。

「え?」
見ると隣の席の榛名くんで、機嫌の悪そうな顔をしている。

「昨日の試合。最近ずっと雨なんだよ。」
そういえば榛名くんは野球部だったっけ。

俺、やっぱ雨男かもなぁ。

と溜め息をついた顔が忘れられない。

まだ私が榛名くんのことをただのクラスメートとしか思ってなかった頃のお話。










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