逕庭の猫

□武田襲来(1)
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「さわんじゃねえ真田幸村ぁ!それは俺の猫だ、Do you understand!?」
「何故でござるか、政宗殿!某もあの毛並みに触りたいでござる!」
「そうそう。けち臭いこと言わないでよ龍の旦那」



 目の前でぎゃあぎゃあと喚く騒音に、俺は見ないフリをしながら思い切り視線を反らして尾を揺らす。






 なぜこんな事になったのか?


 それは俺が一番知りたい。




 



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